Statement

2010年より続く「closed circuit」シリーズの新作展。
イメージが支持体をともなって会場に置かれた時、写真は壁や床に対して空間をつくり出し、展示空間に物理的な干渉をもたらす。また、写された対象が持つ実際の空間とレンズを通して生まれた空間は、写真になったときに切り離されて、フレームの中に写真の空間をつくり出す。
今回の展示では、複数の空間を内包した写真が展示室内に配置されたときに、平面であるイメージがフレームから拡張して、展示空間に干渉していくことを期待する。

Biography

澤田育久　Sawada, Ikuhisa
写真家。1970 年東京生まれ。金村修ワークショップ参加。2011 年、個展「closed circuit」(TOKI Art Space, 東京)。2012～ 2013 年「The Gallery」、2014 年よりオルタナティブ・スペース「The White」をそれぞれ主宰。2012 年11 月より2013 年10 月まで、1 年間にわたり毎月新作による連続展「closed circuit, monthly vol.1-vol12」(The Gallery, 東京）を開くなど、展覧会多数。2017 年、光田ゆり企画によるαM2017『鏡と穴－彫刻と写真の界面』vol.2 として個展を開催した。2017年に自身のレーベル”The White”より写真集「closed circuit」刊行。 2018年10月にRONDADEより「substance」発表。
http://www.sawadaikuhisa.com