Exhibition 展覧会情報
Room #205
ori.studio「situation room 01 - disassemble」
2019年07月09日 〜2019年07月14日
13:00〜19:00 日・月曜 休み
Events
トークセッション
2019年7月14日(日) 20:00〜 開場19:30
無料 先着20名 予約不要
Statement
disassemble(分解)=ユニットの組み立て。もしこのようなミクロな次元を前提に、物事の意味や人々の理解の仕方を解釈する場合、目の前にある物事に対して、表の空間を通して、その後ろにある複雑な森にさらに踏みこむことも許されるのではないかと思う。「disassemble」という行為は、時には結果に対する反省から生まれる場合もあるわけで、微妙な言葉若しくは思想からヒントを受けてできたり、或いはあるストレートな、具体的な行為を通して、物理的な形で表現される場合もある。時には、それらが一つにまとめられ、物事の既存の形に基づき、新たな形を生み出す場合もあるのだ。
この方法は北京に拠点を持つグラフィックデザインスタジオori.studioの実践プロジェクトによく応用されている。ori.studio(maxim cormierと範雪晨によって2016年に設立)は主に、書籍印刷品とヴィジュアルアイデンティティのデザインを手がけながら、同時に出版プロジェクトであるda大 in print(2018年に設立)を運営している。二人の創設者は現在、色々な実践活動を通じて、グラフィックデザインにおけるスケール、材料と形式の可能性、デザインと言葉との関係、人々がそれらとやり取りを行う際に起きる微妙な共鳴と感性などについての研究を重ねている。
situation room 01は、展示空間を利用してこの考え方を伝えようとしている。完成済みの作品の形が物理的に分解されると同時に、新しい焦点のエリアが現れる。一つの部屋が一冊の本になったり、あるアイデアにたどり着くまでのアプローチになったりする。こうしたミクロな視野を通して、物事の不完全な状態/イメージが保留され、また、このような不完全な状態が新しい解釈を生み出すための空間をあたえてくれる。
特定の話題をめぐって行われる自主的対話の持続出版プロジェクト第2弾である『c-SITE #2』と、東京の写真家田中崇嗣のアートプロジェクトにおける過程と結果の詳細を記録した本である『soushi tanaka : post』が今回の展示会で初公開される。どうぞ楽しみにお待ちください。
Biography
ori.studioは2016年にXuechan FanとMaxim Cormierによって設立,北京を拠点とするグラフィックデザインスタジオ。
http://ori.studio