Exhibition 展覧会情報
CONTEMPORARY(ART BOOK)review / archive #003 With edition fink + Fair Enough / Zürich
2018年10月16日 〜2018年10月20日
13:00〜19:00
Events
トークショー
10月20日 17:30〜 ¥1,000ゲオルグ・ルティスハウザー(edition fink) × 斧澤未知子 × 秋山伸(edition.nord)
20名 要予約 sawadaikuhisa@gmail.com
Statement
本の現代性をアート・ブックから考える「コンテンポラリー(アート・ブック)レビュー/アーカイヴ」は、様々な場所で形態を変化させながら継続する、コンパクトかつオルタナティヴな(ブック・フェア)。今年の春、準備回「000」を東京・CIRCLEで行いましたが、本格始動の1回目となる「001」を大阪・PANTALOON、「002」を東京・DAIKANYAMA T-SITE、「003」を東京・The Whiteで行います。「本の伝統的な形態にとらわれることなく、存在全体が内容に深く関係づけられた本」をコンテンポラリー・ブックの仮の定義とし、近年の日本で生み出されたアート・ブックからその可能性を、そしてつくること(=出版)や広げること(=流通)の環境を含めたインディペンデント・パブリッシングをとりまく問題を考察します。 さらに、来年から本格開催される「Sendai Art Book Table」と連動し、スイスのコンテンポラリー・アート・パブリッシャー「edition fink」のゲオルグ・ルティスハウザー氏と斧澤未知子氏をゲストに迎え、スイスにおけるアート・ブック出版の現在について、レクチャー、トークを行い、edition finkを含めたスイスの若いコンテンポラリー・アート・パブリッシャーのグループ「Fair Enough」のブックフェアも併設します。
Biography
Georg Rutishauser(ゲオルク・ルティスハウザー)
1963年、スイス生まれ。チューリッヒのHöhe Schule für Gestalungで教育を受けた後、アーティストとして活動し、出版活動へ。アートブックパブッリッシャーedition finkを主宰。レイアウト、装丁の美しさといった要素だけでなく、本という物体のあり方と意味まで考え抜いたユニークなアイデアをデザインに生かすことで評価が高い。代表作に、絶版になった既存のアート\アーティストブックを内容はそのままにサイズを縮小し一種類の紙にモノクロ印刷してポケットブックとして再版するfink twiceシリーズ(「スイスで最も美しい本」受賞)など。[edition fink:http://www.editionfink.ch/]秋山伸 / グラフィック・デザイナー、パブリッシャー
東北大学建築学科卒業、東京藝術大学建築専攻修了。90年代半ばから、美術・建築の書籍や展覧会のグラフィック・デザインを数多く手がける。2010年末に東京の事務所schtüccoを解散し、新潟の豪雪地帯に移住。2011年より自社の出版レーベル「edition.nord」をベースにソロ活動を開始。近年、ベルリン、ウィーン、ブルノ、ニューヨーク、北京、台北などにおいて、ブック・フェアや展覧会への参加、レクチャーやワークショップへの招聘を通じて、海外のアートブックの動向をリサーチしている。2018年より、日本の優れたアート・ブックを海外のアート・ブック・フェアで展示する「Japan Focus Library」のプロジェクトを開始する。東京藝術大学尖端表現科非常勤講師。2018年より日本造本装幀コンクール審査員。「コンテンポラリー(アート・ブック)アーカイヴ」運営メンバー。http://editionnord.com
斧澤 未知子(おのざわ・みちこ)
1984年、兵庫県神戸市出身。大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻建築工学コース卒業。建築アトリエ事務所、大手組織設計、建築外アルバイトなどを経験した後、東北大学大学院せんだいスクール・オブ・デザイン科学技術振興研究員を経て2015年よりフリーランスの何者か。2016年11月よりスイスに渡り、edition finkでインターン、その後チューリッヒ芸術大学デザインのマスターコース(視覚コミュニケーション)へ入学し、ブックデザインについて考えている。Information
2018/10/12 - 10/31 同時開催
CONTEMPORARY(ART BOOK)review / archive #002 DAIKANYAMA T-SITE http://real.tsite.jp/daikanyama/「CONTEMPORARY(ART BOOK)review / archive」の「archive」の活動では、総合的な収集はできないまでも、分化した領域なりの特徴的な視点での収集を行い、ウェブ上に情報を蓄積させていきます。出版者には販売のための、研究者には書誌情報を得るための中継点となります。特に海外からの利便性を重視して、英語表記を主体とし、また、収集の趣旨に合致するものはアジアの近隣国の協力者と連携して収集し、西欧に向けたアジアの中継地としての機能も目指しています。